こんばんは、Jam023です。今回はタイヤの消耗をいかに抑えるかについて書いていこうと思います。FIAをはじめ、イベント系のレースでもほとんどがタイヤ消耗倍率がかけられており、走っていると目に見えてタイムが落ちてきます。
消耗倍率が高くなればなるほど、また、レースが長丁場になればなるほど、ドライバーごとのタイヤマネジメントの差が顕著に表れてくるのが現状です。さらに言えば今年のFIAシーズンはピットロスが大幅に長くなった分ショートスティントで繋ぐという選択肢が実質的に失われたのでより重要になりました。(今年のFIAシーズンについては後日また記事にします)
今回はそんな中でできるだけタイヤ消耗を抑えて、タイムの下落幅を小さくできるような走り方について具体的に紹介していこうと思います!それではいきましょう!
荷重移動を減らす
そもそもタイヤの消耗は溝が無くなることで生まれるものですので、消耗を抑えるためにはタイヤに大きな力がかからないような運転、言い換えれば荷重変動を減らす運転をする必要があります。
ベスモの企画でもあった気がしますが、コップいっぱいにくんだ水をできるだけこぼさないようにするというものとほぼ同じです(笑)
一言で荷重変動を減らすと言っても色々な方法があります。
具体的には
①ブレーキをゆっくり踏む
②ステアリング操作を丁寧に行う
③シフトダウンを遅らせて一気に行う
①について、
タイムアタック時にはブレーキング時に一気にブレーキを全力で踏むと思いますが、この操作をゆっくりと行うことで、主にフロントタイヤの摩耗を抑えることができます。特に前車のスリップをもらえている場合は実質的なタイムロスはほぼ0に抑えることができるので有効と言えるでしょう。
②について、
特に切り返し等を行う時にステアリングをゆっくり切っていくというものです。どうしてもレース中は精神的な要素もあってハンドルを急いで切りがちですが、摩耗を抑えるという観点においてはやめておいた方がいいと言えます。
③について、
これは特にリアタイヤの消耗が激しいMR車両に有効なものですが、コーナー進入時に極力フットブレーキで止まり、速度が落ちてからシフトダウンを行うことでエンジンブレーキがかからないようにするというものです。
エンジンブレーキを利かせてしまうと、FR、MR車両の駆動輪であるリアタイヤに仕事をさせることになります。特にMR車両はタイヤ消耗時にはオーバーステアになりがちで、その原因はリアの踏ん張りが効かなくなることです。少しでもリアタイヤの消耗を抑えたいという時には有効な手段になると思います。
この理論で言うと、縦G,横G全てが前輪にかかるFF車両にも有効ということになりますが、そこはまだ検証出来ておりません。てへぺろ(๑´ڤ`๑)テヘ♡
舵角量を減らす
これはフロントタイヤの消耗を抑えるものです。特に高速コーナーでの舵角を抑えることが有効となります。具体的には鈴鹿のS字区間や富士の100Rのようなコーナーです。
ここでステアリングを最大限切るのではなく、7,8割程度だけ切ることを意識します。車種にもよりますが、これが意外とタイムにはあまり影響しません。高速コーナーはGがかかる時間が長いことが多いので、ここでの舵角を抑えることが大切になってきます。
ただし低速コーナーではアンダーが出て余計にタイヤを消耗したり、過度な減速に繋がるため避けた方が良いでしょう。
また、舵角量を減らすにあたり、アンダーステアやオーバーステアを出さない、またカウンターを当てないということも非常に大切になってきます。
まあ、誰もやりたくてやっているわけではないのですが…タイヤを消耗させないとなると、普段よりも更に慎重なアクセルワークやハンドル捌きが重要です。
ブレーキバランスをいじる
これは上記のようなものとは異なり、設定さえ変えてしまえばできるものなので最もラクです。
ブレーキバランスはフットブレーキをした際に前後どちらのタイヤに強くブレーキがかかるかを変えられるもので、フロント寄りにすればコーナー進入時に支点がフロント寄りになるためコーナー進入時にアンダー気味に、逆にリア寄りにすれば支点がリア寄りになり、作用点であるフロントが振れやすくなるためオーバー気味になります。
タイムアタック時にはフロント寄りにしすぎると縦Gとブレーキが一気にフロントにかかりロックしがちに、逆にリア寄りにしすぎるとブレーキが弱くなりがちなので注意が必要なのですが、消耗を抑えるとなるとこれらを犠牲にする必要があると思います。
具体的には、フロントが削れやすいFF車とFR車はリア寄りに、リアが削れやすいMR車はフロント寄りにすると前後バランス良く消耗してくれる傾向がありますが、最近のFR車両はリアも思ったより削れるので0でも良い気もしますがここは車両次第でしょう。
逆にFF車は完全にフロント寄りにしても他車よりもフロントが削れる運命からは逃れられません。ただイジらないよりは絶対にタイヤ持ちはよくなるので、レース時にはスタート前にブレーキバランスを確認する習慣をつけましょう。
パッドのスティック操作、十字キー操作をやめる
これはデバイスの問題なのでどうしようもない部分はありますが…
十字キー、スティックの操作はタイヤ消耗が非常に激しいので、できればハンコンや、パッドでもモーションセンサーでの操作方法の方が望ましいと言えるでしょう。
私がパッドからハンコンに換えたのもこれが一番の理由でした。
まとめ
偉そうなことを書き連ねましたが、実は私もタイヤをもたせるのが苦手なタイプです。
日本のプレイヤーの中では世界でも活躍されているAkagiさんこと國分選手が個人的には非常に理想的というか、まさにお手本という印象です。配信もされているのでたまに見るのですが、真似できそうでいざ自分がやろうとすると全くできないですね(笑)
タイヤマネジメントを上達させたいとお考えの方はこの記事もそうですが、Akagiさんの走りを参考になさることを強くオススメします。
いよいよ始まる2021年シーズン。前述の通り今年は今のところ例年以上にタイヤマネジメントがカギになるシーズンになりそうです。
言うのは簡単だが実践するのは非常に難しいのがタイヤマネジメントなので、私もレース時には強く意識するのはもちろんのこと、リプレイを見て、冷静に見返すことで自分の改善点を見出して次のレースに繋げていきたいと思います!
みんなも頑張ってね!!
ではまた!
<GTSportオンライン攻略シリーズ>
・【GTsport】オンライン攻略 Vol.6 燃費走行の肝(後編)
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