こんばんは、Jam023です。今回はgr.3,4のそれぞれのメーカーの車両特性について解説していこうと思います。当然1つの記事で全車両解説するのは厳しいものがあるので1つの記事につき2メーカーずつです。
2021年も3月が終わろうとするところで全メーカー解説する前にFIA本シーズンが始まってしまいそうな気もしますが、それまでになるたけ多くのメーカーを解説していく所存です。
今回は鈴鹿サーキットでテストを行いました。趣旨があくまで車の特性を掴むというものなのでタイムに関してはあまり切り詰めてはいません。(それをやっていたら時間がかかりまくってしまうので…)
gr.3であれば58秒台中盤、gr.4っであれば7秒中盤を一応目指してやってみました。
また、私はこう見えて(?)走りは理論派というより感覚派な部分があり、実は個々の車両特性を掴むのがあまり得意ではありません。それを頭の片隅に置いて頂いた上で、文字通り参考程度に読んで頂けると嬉しいです。また、車両の個人的な評価をS~Dでつけました。これは本当に独断と偏見によるものなのでご注意を(笑)
本シリーズは本文と同じ内容を走行動画と共にYouTubeにアップします。やはり動きもあった方がわかりやすいかとは思うので、よければそちらも参考にしてください。ではいきましょう!
トヨタ
全般的に癖がなくそれでもって速いということもあり、ワールドツアーなどでは常連でかつその中でも常に上位に食い込んでいる印象があるメーカー。もちろん乗り手が速いのもありますが、車もかなりポテンシャルが高い印象です。具体的に説明していきましょう!
GRスープラ レーシングコンセプト 94%/103%
個人的評価:S
タイム:1:58.538
<感想>
・かなりポテンシャルは高い。
・加速も良いし、中高速コーナーも無難にこなす。
・頭の入りも非常に素直。
・ただ横滑りさせると復帰には時間がかかるので注意。
・また、タイヤ持ちも決して良くはない。
<具体的な解説>
レビュー一発目にS評価を出すとガバガバ感出てしまいますがやっぱりめちゃくちゃ速いです。パワーバンドも広く、よほど低速コーナーが多いコースでない限り無難に速く走れるという印象です。
ただ立ち上がりでニュルっとイン巻きするような挙動はちょっと癖がある点、またコーナリング中に一度横滑りさせてしまうとその復帰に他の車よりも時間を要する印象がありました。タイヤを縦に使ってあげるということが他の車に増して強く意識する必要があると感じます。
タイヤ持ちに関してはそこまで良くはなく、美味しい部分があまりないというのと削れると立ち上がりの挙動の制御が難しいという欠点はあります。
ただ欠点はどの車にもあるものですし、持っているポテンシャルを考えるとやはりそれでも他の車に対してアドバンテージを持っている車両だと感じました。
FT-1 VGT(gr.3) 101%/103%
個人的評価:A
タイム:1:58.593
<感想> ・「とっつきやすさ」で言うとスープラより上。 ・中高速コーナーの速さと安定感が一級品。 ・ただしその速さほど頭の入りがめちゃくちゃいいわけではない。 ・下のトルクが細いので常に高回転でつなぐ必要はある。 ・タイヤ持ちは悪くないがエンジン特性もあり燃費は悪い。
<具体的な解説>
スープラほどでは無いにしろこちらもポテンシャルは高いです。中高速コーナーが非常に速く、特に130Rに関してはこの車より速くかつ安定感をもって走れる車もなかなか無いんじゃないかと思います。
ただ頭の入りは十分に良いのですが、そのコーナリング性能ほどはよくない(例えるとしたらコーナーの速さ偏差値70としたら頭の入りは偏差値60)という印象なのでそのコーナー性能の高さに頼りすぎず、冷静に頭を入れてあげるという意識は必要だと感じました。また高回転型エンジンなので常に高回転で繋ぐ必要があります。
燃費に関しては普通に走っても燃費は悪いですが、燃費を稼ごうとしたら今度は犠牲になる速さも大きく、燃費レースには厳しいという印象です。ポテンシャルは十分に高いですが、比較をするとスープラの方に軍配があがります。まあ、甲乙つけがたいですが(笑)
86 gr.4 99%/106%
個人的評価:A+
タイム:2:07.538
<感想>
・非常に挙動が素直。まるで俺みたい。
・ストレートは伸びないがコーナリング性能は良いので乗りやすい。
・とは言ってもいい加減な運転をすると素直に乱れるのでこれから上達を目指す方にはうってつけ。
・タイヤ持ちも良い。
・FT-1同様高回転型エンジンなので燃費はあまり良くはない。
<具体的な解説>
わかっていたことではありますが、改めて乗ると本当に乗りやすいです。鈴鹿サーキットはgr.3でこそ走ることは多い一方で、gr.4で乗る機会があまり無いので今回出したタイムが速いのか遅いのかは検証を進めてみないと何とも言えない部分はあります。ということで個人的評価はあまり当てにならないですが少なくとも挙動は非常に良いです。
ただgr.4はどうしても直線を走る時間が長いので直線の遅さはその分仇にはなりやすいです。直線でどれだけ他の車に対して遅れを取るかというのはマニュファクチャラーカップでトヨタを選んだことが無い私はあまり想像がつかないですが、少なくとも直線が多いコースでは不利になることは否めません。
日産
gr.3についてはBoPの上下で速いかかそうでないかが非常に分かれている印象。かなり水物感があり、あと半年したらここでの評価もあてになるかさっぱりわからないです。一方gr.4は言い方悪いですが影が薄く、実際私もあまり乗ったことがありません。逆に言えば今回の記事は乗ってみる良い機会になりました(笑)
GT-R GT3 Schulze Motorsport 108%/100%
個人的評価:A+
タイム:1:58.619
<感想> ・一時の無双状態は落ち着いたがかなり速い部類。 ・コーナー進入はアンダーだが、中高速コーナーは普通に速い。 ・立ち上がりは3速でも滑るので注意。 ・タイヤ消耗時の挙動の乱れも思ったよりは少ない。 ・加速も全般的にいいので戦えるコースは多そう。
<具体的な解説>
2019年の国体では鈴鹿サーキットでほぼGT-Rワンメイク状態になるほど一世を風靡したマシン。出る杭は打たれるということでアプデで遅くはなりましたが、時を経て他のマシンも叩かれる中で気付いたら「あれ、また速くなってね?」という現状です。
コーナー進入時はアンダーが強いですが逆に言えば、ブレーキでオーバーを出すことはほぼ無いので安心してブレーキが踏めます。立ち上がりは3速でもホイールスピンをするレベルでトラクションのかかりが悪いですが、そこに気を付けてアクセルワークで車を曲げるような意識を少し持てばかなり良いタイムを出せるポテンシャルを持ってます。
加速も良く、中高速コーナーも速いのですが、なぜか車体が波打ったような感じで頭が入っていく時があるのでそこは気になる方は気になるかもしれません。前述の通り頭の入りは悪いのでバトルの際はコーナー進入時にアウト側にいると分が悪くなるので要注意です。
GT-R gr.4 96%/103%
個人的評価:B-
タイム:2:07.585
<感想> ・意外に遅くはない。 ・どアンダーだが中高速コーナーのスピードは悪くない。 ・サイドブレーキを上手く使えるともっとポテンシャルを引き出せるかも。 ・立ち上がりのアクセルワークで曲げることはほぼ不可能。 ・タイヤ消耗は言わずもがな。
<具体的な解説>
デイリーレースのTAでも上位にいることはほぼ見かけないこともあり、あまり乗ったことがない車。加速は伸びも含めてまあまあという感じで特に特筆することもないです。基本的にはアンダーしか出ませんが、中高速コーナーは86には劣るものの悪くない印象です。一応四駆ではありますが、気持ち的には「ちょっと曲がってくれるFF」程度に考えた方がいいでしょう。少なくともWRXやエボほど曲がってはくれません。
TAだけだと可もなく不可もなく、乗り手次第かなという印象ですがやはりここにタイヤ消耗の要素が入るとつらい印象です。マニュファクチャラーカップの観点で言うとgr.3が良いので日産を選ぶことはあっても、敢えてgr.4でこの車を選ぶ理由はないかなという感じ。ただ、決して戦えないことはないと思います。
まとめ
今回はトヨタ、日産について書きましたが、全体的に優秀なマシンたちでした。乗り手にもよりますがおそらくどちらも今年のワールドファイナルにも進出してくるだろうという印象です。
こんな感じで1記事につき2メーカーずつ紹介していこうと思います。まだまだ先は長いですが頑張っていきます!
次回はレクサス、ホンダについて書いていく予定です。引き続きよろしくお願いします!
ではまた!
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