こんばんは、Jam023です。今回は前回の記事の続編にあたります。
2回の記事で4つのステップを解説する流れですが、今回は
3:「ブレーキ残し」を会得する
4:コーナー脱出でかせぐ
という2点に焦点を当てて考えていきます。ではいきましょう!
ステップ3:「ブレーキ残し」を会得する。
ブレーキングポイント、ライン取りを理解できたらいよいよ「ブレーキ残し」をしていきましょう。
そもそもブレーキ残しとは?というところから入りましょう。
端的に言えば、フルブレーキで車を止めてからコーナーに入る際に、ステアリングを切ると同時にブレーキを徐々に抜いていくという流れになります。
車種によってどの程度やるかは多少変わりますが、上級者は必ずやってます。
なぜこの動作が大切なのか?
それは前回の記事で紹介した「タイヤの持つ性能を極力引き出す」という箇所と関係します。
ブレーキをかけると荷重が前に移動し、前輪が少しつぶれたような形になります。この状態だと通常よりもタイヤのグリップ力が高くなります。イメージとしては、消しゴムを軽く擦るよりも強く擦った方が字をよく消せるのと似た原理です(私大文系出身の限界)。
これをしっかり活かしていくためにはステアリングも気持ちゆっくり切る必要があります。
あくまでイメージですが、
コーナー入り口まで:ブレーキ10 ステアリング0
コーナー序盤①:ブレーキ7 ステアリング3
コーナー序盤②:ブレーキ5 ステアリング5
コーナー序盤③:ブレーキ3 ステアリング7
コーナー中盤:ブレーキ0 ステアリング10
という配分でタイヤを使ってあげる意識でいきましょう。
X2019など稀にこの操作でもうまくいかない車両もありますが、多くの車は上の意識をベースに、多少応用を利かせればそれなりには走らせることができると思います。
私の印象としてはgr.3車両で言えば、RC-F、コルベット、バイパーなどフロントヘビーな特性を持つ車ほどしっかりブレーキを残してコーナーに入らないので、特に強く意識してみましょう。
また、コーナー途中で一瞬だけシフトを1つ落として、すぐに上げるというのも一つ頭を入れるにあたり有効な操作です。
以上、コーナーの進入を仕上げつつ、次に脱出のトレーニングもしていきましょう。
ステップ4:コーナー脱出でかせぐ
さていよいよ最終ステップ。コーナー脱出は一番アンダーステアやオーバーステアが出やすいかつ脱出の速度でその後のストレートでも差が開くので、思っているよりもタイムや実力の差が出やすい箇所であり、最も説明するのが難しい箇所です。
ステップ2で述べたライン取りがマスターできているという前提で、おおよそコーナー脱出に向けてアクセルを踏みだすタイミングはクリップポイント(コーナーで最もインに寄る場所)を通過したあたりになります。
ただし、徐々にアクセルを踏むか、一気に踏むかはコーナーの形状やその車両のトラクション性能にもよるので一概には言えません。例えば同じgr.3のFRでもGT-Rとコルベットではトラクションのかかり方が全く異なります。前者はかなり丁寧に踏む必要がありますが、後者はよほど乱暴に踏まなければ滑ることはあまりありません。
共通して言えることは、その車やコーナーに合った走り方の中で、オーバーステアやアンダーステアが出ないギリギリのラインを攻める必要があるということです。練習の中でアクセルを踏みすぎて結果失敗することもあるかとは思いますが、これは仕方がないというもの。加減を調整して限界を見つける努力をすれば自ずと速くなります。
正直ここは言葉で説明しにくい、理解しにくい部分だと思うので国内トップレベルの方々のYouTube配信を参考にするのがいいでしょう。一例として、shoheiさん、かわかなさん、あかぎさんのYouTubeチャンネルのリンクを貼りましたので、是非ご覧になってください。
また、ここでFF車両の走り方にも言及しておく必要があるでしょう。
FFの場合は前輪が車を横に曲げる役割と前に進める役割の両方を担っているため、かなりアンダーステアが出やすいです。基本的に一回アンダーが出たら戻ってくることはありません。
進入の際は操作が遅れないようより丁寧に、脱出は車の向きがしっかり変わってから徐々にアクセルを踏んでいく流れになります。
さて、4つのステップの紹介そのものはここで終わりですが、次に練習の中で行き詰ってしまった時の修正点の候補をあげていきます。
うまくいかない時の修正点候補
①ステアリングを切るのが速すぎる
これはステアリングを切るタイミングが早いということではなく、ステアリングを動かす動作の速さのことです。スパッと切りすぎてしまうとうまくタイヤがグリップしてくれないことが多いので、少し気持ちゆっくりめに切ることを意識しましょう。(X2019などは例外ですが…)
②縁石をうまく利用できていない
あくまでも2022年2月19日現在のグランツーリスモSPORTでの挙動での話なので今後は変わってる可能性はありますが、曲がる際にイン側の縁石をうまく使うことで車が曲がってくれます。特にドラゴントレイルシーサイドではこれが重要な印象があります。
③シフトアップのタイミングが違う
これは技術面ではなく知識面での話になりますが、全ての車がリミットギリギリまで回してシフトアップすれば速いとは限りません。650S gr.4やコルベット gr.3のように早めにシフトアップした方が早い車もあります。詳しくはこちらのサイトで確認しましょう。
まとめ
以上、グランツーリスモ上達のための4つのステップでした。
偉そうに書いていますが、私もこの4つがちゃんとできているかと言うと全くそんなことはありません。言うのは簡単でもマスターするのは相当困難だと思います。
どこから改善していいかわからないという方は、ひとまず最初は前半2つのステップだけ的を絞って意識してみるといいと思います。慣れてきたら後半2つを意識してみるといいでしょう。
いよいよあと3週間でGT7も発売ですね!楽しみですが、ひとまず私はPS5が当たることを切に願っております。。。
ではまた!
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