こんにちは、Jam023です。今回は鈴鹿サーキットでgr.3車両(BoP適用、セッティング禁止)を用いて1分58秒台を出すための走り方について解説します。用いた車種はこのコースを最も得意とするR8 LMSです。
日本を代表するサーキットである鈴鹿サーキット。セバスチャン・ベッテルをして「神の手で作られたコース」と言わしめたこのコースはグランツーリスモプレイヤーの中でも人気のあるサーキットです。
特にいわゆる現実のGT3カテゴリーに分類されるgr.3カテゴリーで走られることが多く、FIAチャンピオンシップはもちろん様々なイベントでこのパッケージが用いられます。
1周のタイムとしては「1分59秒を切れば上級者」という認識が一般的です。私が参戦しているJeGT GRAND PRIXの認定ドライバーになるための基準タイムとしてもこれが用いられています。
今回の記事ではこのタイムに到達するために各コーナーで意識すべきことについて解説していきます。ちなみに私は今回の記事を書くためにアタックを繰り返し、なんとか1:57.986というタイムを記録することができました。
今回別個でYouTubeにも解説動画をあげているので、実際にどんな風に走っているかを確認したい方は是非ご覧ください!
では具体的な解説に参ります!
1セクター攻略
ホームストレートからダンロップコーナー手前までの区間。ここの難所は何といっても1,2コーナー。ここを安定させることが全体のタイムを安定化させることに繋がります。また、S字区間もアンダーを出すと芋ずる式に次のコーナーが遅れるので注意が必要です。
1,2コーナー
ブレーキングポイントは50m看板の横あたり。ただブレーキはフルブレーキではなく、5割弱程度のハーフブレーキで入っていきます。バイパー等のFR車両ではここはフルブレーキでもいいのですが、R8の車両特性上、フルブレーキで入るとリリース時にテールスライドしやすいです。ただ8割程度のブレーキで入っていく方もいるので、ここは好みかもしれません。
また、1コーナー進入時はイン側の縁石は踏むとバランスを崩しやすいので要注意です。
2コーナーは1コーナーからの減速を引っ張り、惰性で入っていきます。2コーナー前でアクセルを踏んでしまうというのがありがちですが、それは1コーナー進入時に減速をしすぎている可能性が高いです。
また、ここも姿勢を崩しやすいので、ブレーキを丁寧に抜いていくこと、ステアリングをゆっくり切っていくことを意識してください。
S字区間
1つ目の左コーナーはアクセルオフ(車種によってはちょんブレ)、2つ目の右コーナーでは荷重を前に乗せるためにちょんブレをします。いずれもしっかり縁石に乗ること、アウトに膨らみ過ぎないことを意識します。
3つ目の左コーナーは内側の緑色の部分までしっかりタイヤを乗せていくといい感じにインに頭が入ります。また、ここの立ち上がりもアウトに膨らみ過ぎないよう注意。
4つ目の右コーナーはちょんブレで頭を入れた後に、イン側の縁石にしっかりタイヤを乗せます。同時に少しアクセルを煽るとスピードを落とさずかつインになぞってコーナーを抜けていきます。
ここの走りは58秒台に入れるための1つ重要な要素なので意識しましょう。
2セクター攻略
ダンロップコーナーからヘアピン前までの区間。メインはデグナーです。ここではボトムスピードをできるだけ落とさないこと、立ち上がりでテールスライドをさせないことを意識していきましょう。
ダンロップコーナー
S字区間の最後でアウトに膨らまないよう意識しつつ、一度車をアウトに振ってから進入。左側の縁石に少しタイヤを乗せつつ抜けられれば理想的です。
また、立ち上がりは外側の縁石ギリギリまで膨らんでも大丈夫ですが、抜ける直前でアクセルを戻すとタイムロスに繋がるので立ち上がりのアクセルオンは少し慎重に行いましょう。
デグナー
デグ1のブレーキングポイントは50m看板手前。ここは一瞬フルブレーキをして入る方と、5割程度のブレーキを長めにあてる方で分かれますが、好みの問題です。ちなみに私は後者です。
どちらで走るにせよ、ここでのポイントはボトムスピードを落としすぎないこと。具体的には170キロ台中盤くらいは保ちたいところです。
デグ2のブレーキングポイントはデグ1の通過速度によりますがほぼほぼ感覚です(笑)
パイロンを置いている方はそれを基準に踏めば大体大丈夫です。とにかく注意したいのが、ブレーキで突っ込み過ぎないこと。簡単にコンマ1,2はロスします。
多少早い分には問題ないのでイン側の縁石を使って抜けていきましょう。また、立ち上がりははみ出す分にはあまりタイムに影響しないので、そこまで気にしなくて大丈夫です。
3セクター攻略
ヘアピンから130R手前までの区間。ヘアピンもそうですが、スプーンが案外曲者なので注意が必要です。
ヘアピン
ブレーキングポイントは右側の縁石が切れるあたり。ここからフルブレーキをしていくわけですがここでのポイントは3つ。
・フルブレーキしながらステアリングを切る。
フルブレーキをしながらステアリングを切るとリアが流れそうですが、ここは若干バンクがついているので案外リアは流れず頭が入っていきます。
・曲がる直前に2速から1速に落とす。
他の車両にもある特性ですが、シフトダウンをするとすっと頭が入っていきます。この特性を生かしましょう。
・縁石にはあまり乗らない。
インをつくことを意識するあまり縁石に乗ると、立ち上がりが確実に鈍ります。縁石に乗らずにコーナーを抜けていくことを意識しましょう。
スプーン
進入のブレーキングポイントは右側に見える舗装部分の少し手前あたり。イン側の縁石にがっつり乗るあまり芝まで入るとタイムロスに繋がる一方で、アンダーを出してもいけないので意外とシビアです。
進入もシビアですが、立ち上がりは実はもっとシビア。慎重にブレーキを少し当てないと簡単にテールスライドしますし、オーバースピードだと簡単にアンダーが出ます。いずれもコンマ1,2程度ロスします。上にあげた動画も若干スライドしており、正直失敗してます(笑)
体感遅いですが、実はリアが流れないようにしつつイン側の縁石をなぞってしっかり立ち上がるのが一番速いです。ここの感覚を掴むのが難しいので練習あるのみです。
最終セクター攻略
130Rからホームストレートまでの区間。短い区間ですが、特に最終シケインはドライバーによってタイムの差が顕著に出ます。感覚的な部分もかなり大きいので練習が必要となる箇所です。
130R
50m看板あたりでアクセルオフしつつゆっくりステアリングを切っていきます。大事なことで二度言いますが、ゆっくりです。あまりスパっと切ると必要以上に減速したりするので注意。
また、アクセルも完全に抜くのではなく、若干入れた状態で抜けていきます。
通過速度としてはできれば235キロあたり、最低でも230キロは保って通過したいところです。
最終シケイン
ブレーキングポイントは100m看板と150m看板の中間、125mあたりです。ここは130Rの脱出速度で多少前後します。235キロ以上で通過できた場合、125mよりも気持ち手前でブレーキングを開始していきましょう。
右コーナーは縁石にアウト側のタイヤを乗せるイメージでがっつりカットしていきます。ここでインをつけるかどうかでシケイン全体の仕上がりに関わってくるので大切にしましょう。ブレーキングが遅れるとここでインをつけず、コンマ2程度ロスすることになります。
左コーナーでは縁石のさらに内側、薄い黄緑色の部分にアウト側のタイヤを乗せて通過していきます。進入でインに寄せていればいるほどここの通過は楽になります。さらに左コーナーでインにつけると立ち上がりもかなり楽です。
また、進入の際にステアリングを右に残しすぎず、素早く切り返すこともポイントです。
まとめ
非常に難しい鈴鹿サーキットですが、ここは走れば走るほど確実にタイムが縮まるコースです。
私も当初は鈴鹿が苦手でFIAで出てくるたびに絶望していました。それがなんとか練習を積み重ね57秒台を出せるようになりました。
58秒台というのはハードルが高いように思える方も多いでしょうが、ある程度プレイしている人が練習を積み重ねさえすれば到達できるタイムです。
前述のとおり、鈴鹿はイベントで用いられることも多く、ここを得意にすることのメリットはかなり大きいです。練習で行き詰る部分があれば個別に相談にも乗りますので是非練習頑張ってください!
ではまた!
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