こんにちは、Jam023です。NTTドコモがeスポーツに2021年から参入することが決定し、賛否両論ありながらも注目されているeスポーツというコンテンツ。今や男子中学生のなりたい職業ランキング2位としてプロゲーマーがあがっている時代です。
「eスポーツは本気で競っているし立派な競技だ!!」という意見、「あくまでも趣味でしょ(笑)」という意見、様々ありますね。そういった話は一旦置いておくとして、私はeスポーツという観点からグランツーリスモSPORTはやりこむ価値のあるゲームだと考えています。
ただ、大前提としてゲームに対するスタントというのは人それぞれであり、決してそれは人に押し付けるものではありません。あくまで娯楽ですから、自分が楽しいようにプレイするのが一番だと思います。
そこを踏まえつつ、今回はグランツーリスモの細かい要素に注目するというよりは、よりマクロな、一つのeスポーツのコンテンツとして私がなぜグランツーリスモを推すかを書いていきます!
理由①:自動車業界が後押ししてくれるから
そのゲームがeスポーツとして成立する条件として、後ろ盾となる企業があることが必須条件です。その点グランツーリスモは非常に充実しています。ここもとではポルシェ主催のPorsche Esports Racing Japan Season 2やトヨタ主催のWeins e-Sports Grand Prix 2020が開催されています。また私が参戦するJeGT GRAND PRIXもAUTO BACSの協賛を受けているという状況です。
なぜ自動車業界がここまで後押しするかという理由は単純で、eスポーツが若者のクルマ離れを抑える有効なツールになるからです。カーシェアリングをはじめとした移動手段の発達により「クルマを所持すること」のメリットが薄れてきている今日この頃。日本国内の自動車販売台数の推移を見ても堅調とは言えないのが現状です。
このような状況下でトヨタは投資家向けのAnnual Report 2019で次のように言及しています。
トヨタはモータースポーツを通じて、お客様、ファン、地域をはじめ、世界中の皆様に「笑顔」や「元気」をお届けし、何よりも人を鍛え、クルマを鍛えることで、お客様に「もっといいクルマ」をつくり、お届けする。この姿勢をトヨタのモータースポーツの「ぶれない軸」としています。
Annual Report 2019
こういったIR情報は企業が自動車に詳しくない株主でも内容が理解できるよう、わかりやすく今後の会社の経営方針を発信しています。eモータースポーツへの明確な言及はありませんでしたが、グランツーリスモを使って大会を催しているところを見ると、上記の活動の一環であることが伺えます。
言うまでもなくeスポーツという市場はここ数年で大きく拡大していますし、トヨタのeモータースポーツにおける活動はこれからも活発になるであろうことが予測できます。
日本の時価総額1位の企業が後押ししているというのは非常に心強いですし、グランツーリスモが今後eスポーツとして市民権を得ていくということが予想できるでしょう。
理由②:参入障壁が高く、競技人口が少ないから
ぱっと見、え?これ短所じゃない?と思われるかもしれませんが、プレイヤー目線で考えると大きなメリットです。
現在eスポーツとして取り上げられているタイトルと比較すると
・Fortnite:3億5000万人
・Apex Legends:7000万人(2019年10月末時点)
・グランツーリスモSPORT:900万人(競技人口は数十万人)
もちろん大会の規模感や市民権という話をすればこれら2タイトルに敵わないものがありますが、競技人口が少ないということは自分が上位にいけるチャンスが高いと言うことができます。
その理由として、ゲームそのものの難易度が非常に高く、上達の過程でさじを投げてしまう方が多いことが考えられます。人気のあるレースゲームとしてはマリオカートが挙げられますが、その感覚でプレイすると止まらない曲がらない。非常に敷居が高く、手軽に爽快感を求めると痛い目を見るゲームです(笑)
でもだからこそやりがいがあるし、上達を実感できた時の嬉しさはかなりのものがあります。
実際ゲーム内には基本的な動作を習得するためのメニューもありますし、オンラインではタイムアタック上位のプレイヤーのリプレイを見ることもできます。つまり、努力の仕方によってどうにでもなってしまうのです。
ゲームを”スポーツ”としてやるのであればそのくらいの胆力は必要不可欠だと思いますし、タイムという形ですぐに上達が数字になって表れるあたり、実はモチベーションが保ちやすいとも言えます。
私自身最初は非常に苦労しましたが、そこで諦めなくてよかったとつくづく実感しています。また、そういう人がこれからも増えて欲しいですね。
理由③:コミュニティが活発だから
上にあげた特性から、ゲーム内で上位を取るプレイヤーというのは大体固定化する傾向があります。(そこに食い込むチャンスはいくらでもあります)
そうするとどうなるか、みんなお互い顔見知り状態になりTwitter等を通してコミュニティができあがります。そしてそのコミュニティが非常に仲がいいです。レースの中ではお互いライバルですが、それ以外では本当に仲のいい友達同士という感覚。
私自身このコミュニティの中で大規模なオフ会を開催しましたが、それもかなり大盛り上がりでした。
<参考記事>
第三回GTSPORT Driver’s Meetingレポート ~感じるeモータースポーツの可能性~
私も色々なゲームをやってきましたが、これだけコミュニティの活発なゲームはなかなか類を見ないと思います。その背景として、みんながゲームに対して真摯に向き合ってプレイをしていることがあげられるでしょう。
レースでは勝負の中で、自分が勝ちたいという気持ちももちつつ相手の車にもしっかりスペースを残すことが求められ、AI相手にやるような幅寄せ等は行わないというのがマナーです。
お互いしっかりそれを守りつつバトルをすることで築かれる信頼はかなりのものがあります。たとえ大会等で思うような結果が出なくても、コミュニティにいるだけでこのゲームをやっていて良かったなと思うこともしばしばです。
まとめ
ということで今回はグランツーリスモSPORTのeスポーツとしての魅力について書いてみました。元々私はこのタイトルを勝った当時は「eスポーツとしてやってみたい」という気持ちは微塵もなく、とりあえず昔やってたしやってみようかな程度の気持ちでした。
やっているうちに腕が上達し、そこにタイミングよく世間ではeスポーツが流行りだしたので非常に運が良かったなと感じています(笑)
eスポーツに対する意見は様々あります。正直私はそこはどうでもよくて、本当に価値があるのは何でもいいから一つのことに一生懸命取り組んでみることだと思います。やってみることで、自分が得意なこと、苦手なこと、嬉しいと感じる時、悔しいと感じる時、色んなことが見えてきます。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事成語がありますが、これはその通りで、いくら自分が興味をもった事柄でも実際にやってみないと何も見えてきません。自分がどんな時、どんな事柄にやりがいを感じるか、それが分かれば仕事選びにも役に立ちます。
私自身大会に出場したり、オフ会の運営を務めたり、このゲームを通して貴重な経験を沢山させていただきました。eスポーツとして世間が取り上げている、企業が後押ししてくれるということは、それだけ貴重な体験をできる機会が今後も増えるということ。
変に斜に構えず、それを逃さず自分なりにできることをやってみるのが一番なのではないかと私は思います。
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