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クラウンSUV化確定へ。新たな提案「セダンプラス」とは?

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こんにちは。Kabanoです。先日お伝えしたトヨタ・クラウンの時期モデルがセダンボディを捨て、SUVタイプに生まれ変わるかもしてないという報道について続報が入りました。

トヨタが18日、販売店関係者に説明した。15代目となる現行タイプの後継車は、スポーツ用多目的車(SUV)に似た形に変更し、セダンよりも背が高い「セダンプラス」という新たなカテゴリーとなる予定という。「クラウン」の名前は残す。2022年頃に投入し、まず国内で販売を始め、その後に世界で販売していく計画とみられる。

読売新聞オンライン「「クラウン」後継モデル、SUV風に…トヨタの「顔」世界展開へ」https://www.yomiuri.co.jp/economy/20201118-OYT1T50238/ 2020/11/18アクセス

記事によれば、やはりセダンタイプのボディスタイルは現行モデルを限りに終了になるそうです。そして2022年に投入予定の新型モデルは、“セダンよりも背が高い「セダンプラス」という新たなカテゴリー”になるというのです。この聞き慣れない「セダンプラス」とはいったいどのようなクルマなのでしょうか。私自身の見解をもって考えていきます。

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ベースとなるのは「ハイランダー」か。

先日公開した記事において引用した報道によれば、新型クラウンは同社の「ハイランダー」とプラットフォームを共有すると述べられています。

聞き慣れない車名である「ハイランダー」ですが、いったいどのようなクルマなのでしょうか。

Toyota Highlander XSE (2021) 出典:https://www.netcarshow.com/toyota/2021-highlander_xse/1024×768/wallpaper_01.htm

ハイランダーは、北米や欧州で投入されているミドルサイズSUVで、かつて国内でも「クルーガー」という名前で一時期販売されていました。現行車で4代目となるモデルで、北米市場では20年以上にわたり販売が続けられています。

2020年のモデルイヤーから投入されている現行型ハイランダーは、「GA-K」(Toyota New Global Architecture GA-K)というプラットフォームを用いています。このプラットフォームを使用した国内で販売されている車種としては、RAV4やカムリなどがあります。つまり、前輪駆動を前提としたプラットフォームなのです。クラウンはSUV化と同時に、長年の伝統であるFRを捨ててFF化するのでしょう。

これまでクラウンは基本的に国内専売車種でしたが、このモデルチェンジを機にグローバル販売モデルとなると報道されています。ということは、次期クラウンはこのハイランダーの次期モデルと兄弟車となるのか、はたまたハイランダーの派生車種となる可能性がかなり高いといえます。国内の新車販売市場はグローバルからしたら非常に小さな市場ですので、これはある意味仕方ないことなのでしょうか。

ちなみに、今年登場した新型ハリアーもモデルチェンジを機にグローバルモデルとなっています。ハリアーの場合、初代および2代目モデルはレクサスRXとしてグローバル投入されていたのでややこしいのですが、3代目ハリアーはそれまでの系譜とは異なり、RAV4のプラットフォームを用いて生まれた国内専用モデルなのでした。(レクサスRXはグローバル的には3代目となるモデル以降日本でも販売され、車格も大きくなっています)

Toyota Venza (2021) 出典:https://www.netcarshow.com/toyota/2021-venza/1024×768/wallpaper_01.htm

国内で4代目ハリアーとして販売されているこのクルマは、北米市場では「ヴェンザ」という名前で販売されています。このヴェンザはこれが初めての登場ではなく、北米市場では既に販売されていたモデルです。同車のモデルチェンジに合わせ、日本ではハリアーとして販売されているモデルと統合したのです。

このように、トヨタのみならず他メーカーにおいても販売車種を減らして世界的に統一する動きは近年しばしば起こっています。

新ジャンル・セダンプラスを徹底予想

さて、報道によれば新型クラウンは純粋なSUVではなく「セダンプラス」という新たなジャンルで誕生するとのことでした。

このセダンプラスとはいったいどのようなモデルになるのでしょうか?

既存のセダンのように独立したトランクスペースを持ち、SUVのように車高を高めたモデルなのでしょうか…

「背の高いセダン」の一例、ボルボS60 Cross Country 出典:https://www.netcarshow.com/volvo/2016-s60_cross_country/1024×768/wallpaper_03.htm

写真はボルボS60クロスカントリーというクルマです。ご覧の通り、SUV的な足回りの上にセダンのボディが乗せられています。この変態的個性的なフォルムは個人的には嫌いではないですが、クラウンがこうなる姿は想像できませんし、極力したくありません。

セダン風のトランク形状を持ったSUVとしては、このようなクルマもあります。

BMW X6 (2009) 出典:https://www.netcarshow.com/bmw/2009-x6/1024×768/wallpaper_4e.htm

BMWのX6というモデルです。世界に先駆けてクーペフォルムを取り入れたSUVです。BMWではこのジャンルをSUC(スポーツ・ユーティリティー・クーぺ)と呼んでいます。

一般的なSUV違い、トランクスペースが独立しているようにも見えますが実はハッチバック形状になっています。このX6のようなクーぺSUVはいちジャンルとして確立されつつあり、同じBMWでもX4や、メルセデスからはGLC,GLEにクーぺが、ポルシェにもカイエンクーペがラインナップされています。

個人的には、新型クラウンの採用する「セダンプラス」というジャンルは、このクーぺSUVの世界に近いものだと予想します。クーぺSUVは、ルーフが大きく傾斜しているため後席の天井スペースが狭いという弱点があるので、そこを解消するためクーぺSUVほどはルーフを下げないデザインが取り入れられるのではないかと考えます。

Mercedes-Benz Vision Maybach Ultimate Luxury Concept (2018) 出典:https://www.netcarshow.com/mercedes-benz/2018-vision_maybach_ultimate_luxury_concept/1024×768/wallpaper_02.htm

セダンプラスのイメージに最も近いのがこのクルマです。コンセプトカーで市販はされていませんが、メルセデスの高級ブランド、マイバッハの「ヴィジョン・マイバッハ・アルティメット・ラグジュアリー・コンセプト」です。この長い車名のクルマは、2019年の北京モーターショーで発表されました。ご覧の通り、SUVらしい高められた車高と、セダンらしいフォルムを両立しています。SUVの利点である広い室内を有利に生かしたパッケージです。

果たしてトヨタの提案するセダンプラスが、このマイバッハのようなフォルムになるのでしょうか。

意外と多い?SUVの派生車種

さきほど少し触れたクーぺSUVをはじめ、実はSUVには派生車種がたくさんあります。そもそも、SUV自体がジープのようなクロスカントリー車の派生車種な気もしなくないですが…

ここで一例を紹介したいと思います。

<オープンSUV>

Nissan Murano Cross Cabrioret(2011) 出典:https://www.netcarshow.com/nissan/2011-murano_crosscabriolet/1024×768/wallpaper_01.htm

SUVのボディを持ちつつ、開閉可能なオープンルーフを持つクルマは実は少なくありません。その先駆け的なクルマがこの日産ムラーノ・クロスカブリオレです。残念ながら日本には正規導入されませんでした。このムラーノの他にも、ランドローバー・レンジローバーイヴォークやフォルクスワーゲンT-Rocなどにオープンモデルが設定されています。違和感を通り越した存在感が魅力です。

<ラグジュアリーSUV>

Lamborghini Urus (2019) 出典:https://www.netcarshow.com/lamborghini/2019-urus/1024×768/wallpaper_01.htm

「高級すぎるSUV」も、ある意味派生的なモデルといえるでしょう。ポルシェのカイエンを皮切りに、これまでSUVとは無縁であったようなメーカーからもSUVが多数登場しています。ここに挙げたランボルギーニ・ウルスの他にもアストンマーティンからは「DBX」が、ロールスロイスからは「カリナン」が登場しています。メジャーなブランドでSUVを持たないのはもはやフェラーリくらいです。

生まれ変わるクラウンに望むこと

クラウンがFRセダンでは無くなってしまうのは、個人的には非常に残念です。しかしながら、現在の情勢を考えると仕方ない部分も否定できません。

だからこそ、せめて従来のクラウンの持っていた魅力をできる限り引き継いでもらいたいのです。

これまでクラウンといえば、どんなに他のモデルが大型化しようとも日本の道での使い勝手を考え全幅を1800mm以上にしてきませんでした。また、静寂性や後席の居住性、信頼の高さなど長い歴史のなかで培ってきた多くの魅力があります。

安易に流行りのボディタイプを採用するのではなく、グローバル展開を見越したSUV形状になっても「クラウン」らしさを失ってほしくはありません。

日本の高級車の代表格としての役割を忘れないモデルになることを希望します。

今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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